子どもの好奇心は大人が摘んでしまう

子ども、特に幼児のレッスンをしていると、興味が違うところにあり、全く話を聞いてくれない時ありますよね。

そんなとき、どうしますか?

「お話し聞いてね!」
「集中してね!」

もしかしたら付き添いのおうちの方から叱られてしまうことも…?

それって時と場合によってはとてももったいないことかもしれません。

幼児期を見ていると、興味をもった対象を、もっと深く知りたくて仕方がないように思えます。

好奇心でわくわくしているのです。

でも、
「時間がない」
「ふざけてる」
など、大人の勝手な都合で簡単に摘んでしまいます。

はじめはよく観察させる

私が幼児のレッスンで大切にしていることでもあるのですが、はじめはよく観察をさせます。

大人主導の観察ではなく、子ども主導の観察です。

「よく見て」と言わなくても、子どもは新しく見るものや、面白そうなものに興味津々です。
「これは一体なに?」「どうやって使うの?」それを確かめたくて仕方のない時期です。

先生からしたら大人主導でレッスンをすすめた方が楽です。
しかし、本人が納得するまで観察し、触ってみなければ大人の言うことはなかなか聞いてくれません。

例えばピアノの中ばかりながめている生徒や、ペダルでずっと遊んでいる生徒。
私の教室にはいません。

それは「興味をもったタイミング」でとことん説明し、試し、本人が納得するまで時間をいています。

子育てでもそうで、危険がなく、時間あるのであれば本人が納得するまでやらせてあげることが大切だと思っています。
(なかなか母親の立場からしたら難しいですが…)

娘もはじめは教具に興味津々でまったく聞く耳をもちませんでした。

でもひたすら観察させる。
触らせる。

必要ならどうやって使うものか説明してあげてください。

5分くらいでしょうか。

一通り触った後、しっかりレッスンに取り組めました。

たった5分の時間を「無駄」と思ってしまうと、子どもの好奇心を摘んでしまいます。
そして毎回「無駄」なことをされます。

大人が「無駄」と思ったり「めんどくさい」と思ってしまうことは子どもにとっては発見の時間です。

時間に余裕があるときは本人が納得するまで取り組んでみてください。

理解力が追い付いていなくても説明する

「こんな難しいこと説明したって分かりっこない」
そう思うかもしれません。

子どもにとってまだ理解が追い付いていない内容や言葉であっても、なるべくわかりやすく、説明してあげます。

「へ~!そうなんだね!」

と目を輝かせながら納得したように言ってくれます。

「自分の興味の対象が認められた!」
という感覚でしょうか。

「ダメ!」
「お話聞きなさい!」

そう言ってしまう気持ちもとてもよく理解できます。

実は私もかつては子どものことがよくわかっておらず、子どもの好奇心を縛ったレッスンをしてしまっていた時がありました。

「せっかくレッスンに来たのに、話ばかりしてる、ちゃんとしないとどう思われるだろうか…」
なんて、考えていた時期もあります。

今は保護者の方にも私のレッスン方針をよく理解していただいているため、そんなことは気にもせず、可能な限りたっぷり時間を割いて説明します。

プレピアノレッスンにおいても一緒です。

教具をひたすら触って興味があるということは、とても良いことです。
一通り触って納得した後、その興味がそのまま活動に移っていきます。

その時の集中力と言ったら、とてもすごいものです。

大人が考えた活動はほんの1部しかできなくても、子どもの中で吸収されるものはとてもたくさんあります。

興味をもったことに対して、しっかり向き合わせることは、子どもが自ら考え、解決する力に結びつきます。

その繰り返しで子どもは興味をもつことが素晴らしいことだと感じ、いろんなことに前向きでとり組めるようになります。

時間がある限り、付き合ってあげてください。